商品設計
フォロワー2400人。DMは月15件。売っていたのは90分1万円のパーソナルトレーニング。ビジネスモデルを整えて商品として設計したら月9万→108万円になった
2026.09.12
スキルや実績もある、見込み客や集客経路もある、けど売れる商品やサービスがない。時々来る相談や依頼を単発でスキルを切り売りするだけ。そういう人に出来ることを棚卸して提供できることを商品として設計したメモです。最後にあなたの今の売り方を1行で見直す方法を書きます。
■ 第1章:入賞3回。フォロワー2,400人。DM月15件。売上は月9万円だった
知人女性の経験の棚卸しをしてビジネスモデルの設計に付き合った話。
何気なく始めた筋トレ、趣味が高じて大会に出て入賞するまでに。
県の大会で入賞は3回以上。インスタのフォロワーは2,400人。
途中からSNSもはじめ、認知されるにつれて同じ界隈の知り合いやフォロワーがついてきた。
投稿には
「教えてほしい」「憧れます」
のコメントが付く。DMは月に15件。
プロフィールに書いてあるのは「相談や依頼はDMから」の1行だけ。売っているのは90分1万円のパーソナルトレーニング1つだけ。
DM15件のうち申し込むのは3人。1人が月に3回ほど来て月9本。
月9万円。1年で108万円。実績もフォロワーももっと増えれば売れるはず、それが彼女の考えでした。
■ 第2章:来たDMに対して「お客さんが欲しい結果」としてオファーできてなかった。ただスキルに値段をつけただけ
来ていたDMを大まかに分類するとこんな感じだった。
【1つ目】大会に出てみたい。
半年後の大会に向けて何をすればいいか。
【2つ目】いつまでに痩せたい。
結婚式。写真撮影。夏。期限があって大会には出ない人。
【3つ目】食事を知りたい。
トレーニングは自分でやっている。何を食べればいいかだけ聞きたい。
DMの内容を振り返ると誰も「パーソナルトレーニングをしてほしい」わけではなかった。成果を期待して連絡していた。
それに対して返していたのは依頼に繋がらない助言と「パーソナルは90分1万円です」という提案のみ。
大半は依頼に繋がらなかった。
■ 第3章:できることを全部書き出したら27個。それらの素材を「パッケージ」として商品に変えた
次に彼女ができることを全部紙に書いた。
トレーニング、減量、食事、大会。やってきたこと全部。
サプリの選び方。おすすめの食材。減量の食事を組み方。大会12週間前からの仕上げ。ポージングの練習。写真映えする体の作り方。初心者の3か月の組み方。女性のくびれづくりに効く動き。ジムに行けない日の自宅メニュー。
書き出したら27個あった。
このうち売っていたのは「90分トレーニング教える」の1個だけ。
それは「素材」であって「料理」ではない。お客さんは「そのまま食べられる料理」を求めている。
残りの26個は無料でDMに返すか、教えていなかった。
技術や知識、実績はあるのに商品がない人は「スキル」を売っている。お客さんはスキルにはお金を払ってない。お金を払った結果自分がどうなるのか、その成果や未来に期待してお金を払う。
提供する「結果」を1つに絞った
DMの内容は色々あるように見えて本質的には全部同じ。
全部「決まった日までに体を仕上げたい」。
大会に出たい。結婚式までに痩せたい。何を食べればいいか知りたい。
食事だけ聞きたい人も理由を聞くと「夏までに」「撮影までに」と期日を持っていた。
期限の日を決める。食事を組む。トレーニングメニュー。具体的なスケジュール。進捗・モチベーション管理。
「結果に必要なもの」以外は全て外した。
■ 第4章:棚卸しした経験やスキルを商品として組み直した。名前は「何をするか」ではなく「どうなるか」で付けた
「相談はDMから」の1行も消した。代わりに提供するサービスのページを1枚作った。
90分1万円でパーソナルを請け負うことも辞めた。
1つの商品と値段と申し込みの形だけ。プロフィールのリンクはそこ1本。
商品は90日で夏までに体重を7キロ減らして痩せて綺麗になるためのプログラム。痩せなかったら全額返金+痩せるまで伴走します。値段は18万円。
90分1万円だとして週1回12週間なら12万円。
どんな成果を売るのか、数字は具体的に、保証も見せる。
最初に期限の日を決める。大会でも結婚式でも撮影でもいい。
週1回のオンライン面談。毎日の食事の報告と毎週の指示。スケジュールとモチベーション管理。
■ 第5章:6か月で月9万円が108万円になった。最初の3か月はモニター1人だけだった
いきなり18万円では売らなかった。
1〜3か月目。
まず1人だけ格安のモニターで90日をやった。最初のモニター価格は3万円。
4か月目。
モニターの人が期限の日の結婚式に間に合った。ビフォーアフターの写真と本人の言葉をもらって申し込みのページを用意して、満を持してインスタで告知した。
5か月目。
3人。54万円。
6か月目。
6人。108万円。
月108万円の売上。半年で90分1万円のときの12倍。
この順序でお客さんの事例を集めれば12万円より高くても申し込みが来る。
トレーニングを売るのを辞めた。代わりに相手が手に入れる成果で値段も商品も決めた。
使う時間は月14~30時間ほど。
対面でのパーソナルトレーニング90分がオンラインの面談と毎週の指示に変わった。1時間あたりの時給が6,400円が3万6,000円になった。
売上を12倍にしたのは特別なスキルや実績ではない。「成果」にフォーカスして商品を設計して1人分の実績を先に作っただけ。
■ 第6章:なぜ効いたか。3つ並べたら申し込み0件。1つの「結果」とモニター1人のビフォーアフターで18万円が売れた
最初から今の形になったわけではない。
彼女はモニターを始める前の2週間は27個を3つにして並べていた。
大会のコーチング15万円。3か月のダイエット6万円。食事の指導2万円。
申し込みは0件。
「何をする」で商品やサービスを考えると売れる形にならない。
「相談はDMから」は商品が無い印
DMで相談を受けると毎回ゼロから中身と値段を決めることになる。
相手も何を頼めばいいか分からない。
申し込みをページ1つだけに置くと相手が決めるのは「やるかやらないか」だけになる。
18万円で申し込みが来る決め手になったのはモニター1人のビフォーアフター
いくら魅力的な商品やサービスでも実績の無い商品に18万円は払われない。入賞3回は「彼女がすごい」証拠であって「自分も変われるかも」の証拠ではない。
だから先に1人だけ格安でモニターでやらせた。
申し込みのページで推したのは彼女の実績ではなく、普通の人のビフォーアフターの変化。
提示されたオファーが魅力的、信用出来て、かつ読んだ人が「自分にも出来そう」と自分に重ねられる実感が湧けば18万円でも申し込みが来る。
■ 第7章:スキルを切り売りしている人の思い込み。客はスキルや実績に金を払っているのではない
「成果」ではなく「時間」で売り続けていたら倍働いても年216万円。天井は設計で変わる
90分1万円の時給は自分が動いた分しか売上にならない。
だから売上を増やすには本数を増やすしかないと彼女は思っていた。
今は前よりも少ない労力と時間で売上が立ち、ひとりひとりにより深く向き合えるようになった。
彼女は18万円の商品に変えて月30時間で月108万円になった。
時間で売っている限り頑張れば頑張るほどキツくなる。売る物を「結果」に変えない限りこの構造は変わらない。
■ 結論:あなたのスキルや実績でやるならどうするか
「相談はDMから」「問い合わせはこちら」
このようなオファーで終わってませんか?
もしスキルや実績をそのまま売っているなら月9万円だった彼女と同じ状態です。技術も実績もあるけど素材のまま。売れる商品としての設計がない。
彼女がやったのは「今ある素材を棚卸しして、お客さんが「欲しい」と思う商品やサービスに変換して、届ける導線を整えたこと」でした。
あなたの最初にやる1歩は今の売り方を1行で書き出してみることです。
「相談はDMから」「1回90分1万円」「お問い合わせはこちら」
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