業務改善人手不足の解消

年商100万円。生徒が増えて事務員を雇おうとしていた水泳の個人指導。雇わずにカルテの時間を半分にしたら年商500万円になった話

2026.09.17

※仕事は増えたけど人を雇うほどではない。そう思っている社長が雇う前に見ておくためのメモです。最後にあなたの会社に置き換えます。

■ 第1章:年商100万円。生徒が増えて1人ではカルテが書けなくなった。考えていたのは事務員を雇うことだった

香川県高松市。水泳の個人指導をしている宮脇恭介さん。

屋号はスイレン。

年商は100万円。

指導のあとに生徒と家族へ渡す指導カルテが評判だった。

その日の泳ぎについて1人ずつコメントを書いて渡す。

そのカルテで生徒が増えた。

生徒が1人増えるとカルテも1人分増える。指導も事務も1人。増えた分はそのまま自分の時間から引かれる。

宮脇さんが考えたのは事務員を雇うことだった。

■ 第2章:雇わずにカルテの時間を半分にした。年商は500万円になった

相談先は香川県よろず支援拠点。国が置いている無料の相談窓口。

出てきた答えは「雇う」ではなかった。

水泳の生徒はシーズンで増えたり減ったりする。

多い時期に合わせて人を雇えば少ない時期にも給料は出ていく。

だから先にカルテを書く時間のほうを削った。

やったことは2つ。

【1つ目】よく書くコメントを決まった文にしてリストにした。

打ち込むのではなく選んで入れる。

【2つ目】それだけだと中身が薄くなる。

指導をカテゴリで分けて指導のメニューを細かく分けた。

選ぶ文が細かいので1人ずつ違うカルテになる。

カルテを書く時間は半分になった。事務員は雇わないまま1人で事務を回せるようになった。

空いた時間はそのまま指導に回した。

1日に受けられる指導の件数が増えた。

年商100万円が500万円。

年商 100万円 組み直す前 500万円 カルテを半分にしたあと 2,000万円 指導員を増やした先 2,000万円は目標。期間は資料に書かれていない

※資料には期間が書かれていない。この5倍にはカルテの時短だけでなく下の「教え方の型」やターゲットの見直しも混ざっている。

■ 第3章:なぜ効いたか。お客さんに選ばれている作業を捨てずに型にした

普通ならまずカルテをやめる。

もしくは短くする。

宮脇さんはどちらもやっていない。

丁寧なカルテは他の教室との違いそのものだった。

お客さんに選ばれている理由がそのまま自分の時間を食っていた。だから捨てずに型にした。

型にするとは毎回ゼロから考えるのをやめること。

考える場所を「どの文を選ぶか」に移した。

型にしたら教え方までそろった

カルテの項目をそろえていくうちに指導のやり方そのものがそろった。

宮脇さん自身が気づいていなかった教え方の順番。

それを「宮脇メソッド」として形にした。

速く書くために作った型が、そのまま商品の中身を強くした。

■ 第4章:1人で回すのがゴールではない。次は指導員を増やして年商2,000万円

宮脇さんはずっと1人でやるつもりではない。

次は自分以外の指導員を増やして年商2,000万円を目指している。

人を雇わなかったのは人が要らないからではない。

事務のために固定費を増やす前に自分の手元を軽くした。

ここからは僕の見立て。

教え方の型とカルテの形があるなら新しく入る指導員も同じカルテを書ける。

そこまでは資料に書かれていない。

一人だったらここまで前向きに取り組めなかったので、本当に感謝している。宮脇恭介さん(よろず支援拠点 成果事例集より)

■ 結論:あなたの会社でやるならどうするか

仕事は増えた。でも1人雇うほどではない。

その状態で人を雇えば暇な月にも給料は出ていきます。

事務の人を時給1,000円で1日4時間・週5日なら月に8万円ほど。1年で100万円を超えます(仮の数字です)。

雇う前に毎回ゼロから書いている作業を探してみてください。

現場の報告。日報。見積の添え書き。お客さんへの連絡。

「丁寧だから手放せない」と思っている作業ほど時間を食っています。

宮脇さんはそれを捨てずに型にしました。

自分ならそこからもう1歩。

選んで入れる仕組みの先に代わりに書いてくれるAIエージェントを置く。

いつもの写真とメモを送れば報告も連絡もできあがっている状態にできます。

あなたの会社でそれをやる最短ルートはまず「何に何時間消えているか」を知ることです。

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出典

  1. よろず支援拠点 令和元年度 成果事例集 61ページ スイレン(中小企業基盤整備機構)